神棚にお供えする神饌(しんせん)。神饌をお供えするときに、お供えをする順番があります。毎日のお供えや、お正月などの特別な日のお供えの時に困らないように、神棚にお供えをする順番について紹介します。
日供祭のお供えの順番
神棚への毎朝のお参りを日供祭(にっくさい)といいます。日供祭で神饌としてお供えするのは、米、塩、水の3種類です。
日供祭は、まず榊の水を替え、神棚にお供えする灯りの燈明(とうみょう)を灯します。燈明はろうそくで灯しますが、最近では電球でできた燈明もあるので活用するといいでしょう。そしてお供えするのは3種類の神饌。
- 米
- 塩
- 水
お供えする順番に、基本的には横一列に並べてお供えします。
横一列に並べてお供えする場合
横一列に並べてお供えする場合は、神棚の真正面が上位となり、そこに米をお供えします。次は、神棚に向かって右に塩、向かって左側に水を順番にお供えしてください。
二列に並べてお供えする場合
二列に並べてお供えするときは、神棚に近い真正面に米、二列目向かって右側に塩、二列目向かって左側に水をお供えするのが正しい順番です。
月次祭のお供えの順番
1日と15日にお参りするのが、月次祭(つきなみさい)です。月次祭では、毎日の神饌の他に榊と酒をお供えしましょう。
榊は新しいものに換えてお供えしてください。燈明を灯し、お酒を追加した神饌をお供えします。順番は以下の通りです。
- 米
- 酒
- 塩
- 水
横一列に並べてお供えする場合
基本の横一列にお供えする場合、米は神棚に向かって右の真ん中側、酒は神棚向かった左の真ん中側、塩は米の右側、水は酒の左側の順番です。
場所だけで説明すると、左から、水、酒、米、塩となります。
二列に並べてお供えする場合
二列に並べる場合は、米は神棚に近い列の向かって右、酒は神棚に近い列の向かって左、塩は次の列の向かって右、水は次の列の向かって左に順番にお供えしてください。
三列に並べてお供えする場合
三列の場合は、一番神棚に近い列の真ん中に米、二列目に酒を瓶子2つに入れてお供えし、三列目向かって右に塩、向かって左に水の順番にします。
特別なお供えをする時
お正月やお祝い事などの行事の時には、普段の神饌(米、酒、塩、水)の他にも、野菜や果物などの季節の物もお供えします。また、いただいた物も神棚にお供えしてからいただくようにしてください。
日供祭や月次祭など、神饌以外の物をお供えするときにも順番があるので覚えておくとよいでしょう。
お供え物の順番
特別な行事でお供えをする時の順番は、次のようになります。
- 米
- 酒
- 餅
- 魚
- 海菜
- 野菜
- 果物
- 菓子
- 塩
- 水
米は神が自ら育てたものとされているため、一番最初にお供えをすることになっています。果物や野菜をお供えする時は、ネギやピーマンのように臭いのきついものなどは避けるようにしましょう。
お供えの場所
神棚に近い真正面が上位です。次が真ん中に近い方の向かって右側、次が左側となります。お供えするものが奇数の場合は、神棚に近い真正面に米を供え、順番に右、左とお供えしましょう。
お供え物が偶数の場合は、真ん中に近い向かって右側が上位、続いて真ん中に近い左側となっています。この決まりに従って、順番通りにお供えしましょう。
順番を守って気持ちの良いお供えを
神棚へのお供えは、見守ってくださっている神様にお食事を差し上げることですので、決まりや順番を守って気持ちよく行いましょう。
お供え物の順番や位置を守れば、お持ちの神棚のスペースや状況に応じてお供えしても大丈夫です。神様を敬い、大切にする心を持ちながらお供えものをしましょう。
kuyoのカタチでは、オリジナルの神棚「micoシリーズ」のように、現代のライフスタイルにあわせたデザイン性に優れた神棚を取り扱っています。お部屋に合わせたデザインの神棚をぜひご覧ください。